カルテの将来性はあるか。

電子カルテ

カルテとは

カルテとは、診療記録を指します。そして、電子カルテは、その診療記録を電子化したものです。ITベンダーが意味する電子カルテと病院側が意味する電子カルテとは意味が異なります。ITベンダーが意味する電子カルテは、HIS(Hospital Information System)のこと。ITベンダーの意味するカルテは、医事会計システム、診療部門システムを含んでおり、単なる診療記録のみではありません。(参考)この様々な機能を含んだ電子カルテつまり、HISについて今回は書いていきます。

電子カルテの利点

まずは、紙カルテから電子カルテになったことによる利点を整理します。電子カルテの利点は3つあります。

保存性が高い    情報を一元化できる    拡散性がたかい

電子データは性質上、場所にとらわれない、時間にとらわれないことが特徴です。この2つの特徴を活かして電子カルテは、時間と場所にとらわれず、数十年前のどこかに住んでいる患者を遡ることができます。

ただ、現実は各病院内で独自の電子カルテが構築されており、病院内の場所はとらわれませんが、地域にと広い視野でみると場所は限られています。

クラウド型電子カルテとは。

従来の電子カルテは、病院でサーバー管理等しているため定期的な機器の交換、セキュリティや情報のメンテナンス作業があり、管理に負担があります。

  • 実際の現場
    • オンライン診療システムでの業務と電子カルテシステムでの業務を連携させるために人手を介在させる必要
    • 医療情報システム関連技術の標準化が遅れてる
    • 院内システムのエコシステムができあがってる

クラウドといったITの技術の発展により電子カルテは、病院でサーバーを置いたり、セキュリティを強化しなくてもよくなりました。それがクラウド型電子カルテです。ユーザーはサーバーなどのインフラやソフトウェアを持たなくても、インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用することができます。このクラウド型電子カルテの特徴は、

保存性が高い  情報を一元化できる   拡散性がたかい  安価である

ことです。クラウド型電子カルテは、施設内にインフラ設備や保守・点検を必要としないため安価となっています。

クラウド型電子カルテは医療にとって役にたつか

 クラウド型の電子カルテは、予約、問診、診察、会計、薬、処方箋の発送、一連の業務対面、オンライン診療などワンストップで処理できます。これは、医療職者にとっても、患者さんにとっても時間ロスの削減につながります。メドレー株式会社は会計まで、クラウド化にしています。

  • 例)診療・会計までをワンストップで管理
    • 一般的な日医標準レセプトソフトウェア=ORCA
      • ORCA
        • 医療現場IT化を進める日本医師会が提供しているレセプトソフト
        • 診療報酬の請求業務を行うための医療会計ソフト
    • メドレーのORCA API
      • Webアプリから日医標準レセプトAPIへ時速に接続できるようになった
      • クラウド化

 クラウド型電子カルテは、「つなぐ」がキーワードです。地域とつながることで、病院やクリニック、リハビリ施設など様々なところと情報を共有できます。地域で、医療サービスを構築でき、健康改善をしていくことができます。まさに、地域医療構想です。また、サーバーは病院外にあり、病院と「つなぐ」ことでコスト削減になります。さらに自動的にセキュリティが最新化され、セキュリティは強化されます。

 また、最新の電子カルテは、患者の情報を「つなだけではなく、業務の情報を収集し、業務改善していく事ができます。業務の情報とは、キャンセル率統計、人材の稼働率統計の情報です。これらの情報を用いて患者のキャンセル率を把握し、キャンセルから生じる時間のロスをなくすこと。医者や看護師の実際の稼働率を把握し、稼働効率をあげること。といった業務改善が可能になります。

まとめ

電子カルテは、人材不足、高齢社会、医療費増加といった医療の課題を解決していく一つの強力なツールになります。IT技術は医療にとっての救世主になっていきます。ただ医療は安全を考慮し、変化を求めない傾向にあります。変化を恐れずに、安心と安全にカルテ革命を期待しています。

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