医療にとっての具体と抽象とは。

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具体と抽象とは

細谷 功さんが書いた「具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ」を読みました。

内容をまとめると、

具体とは、目の前にあることやもの。故にわかりやすい。ひとつひとつに対応し、解釈の自由度はひくい。応用は効かない。
抽象とは、物事の共通項。共通の物差し。応用は効き、分類してまとめて対応できる。「まとめて同じ」が肝。


具体と抽象の関係はピラミッド。上に行けば行くほど抽象的でしたにいけばいくほど具体的である。
つまり、抽象的になればなるほど現実から離れ精神世界にいき、具体的になればなるほど現実世界に繋がっていくことできる。抽象化すると、全体の方向性を決めることができる。つまり目的を定めることができ、具体的な行動の方向性が定まる。しかし、それがバイアスになってしまうこともある。

具体の世界のみで生きているひとには抽象の世界は見えない。抽象の世界は、シンプルイズ・ベストの世界。それゆえ実際の世界では、具体的ではないため行動できない可能性がある。抽象と具体を行き来してちょうどよく生きていく必要がある。

詳しい内容が気になる方は、ぜひ本を読んでみてください。

この本で言いたいことは、「抽象化することで物事の理解はできるようになるが、抽象化だけでは、現実世界で生きていくことはできない。あらかじめ抽象化した全体の方向性を決めておいて、それに向けて現実世界で行動していくべきだということ」です。

医療において具体と抽象がどのように活用できるかを考えていきます。

医療においての抽象

医療においての抽象、つまり、今後の医療の目標が一番理解できるのは「診療報酬」です。

診療報酬とは、医療行為ごとに厚生労働大臣が細かく価格が決められており、その対価が医療機関に支払われる対価をいいます。皆さんが受けた医療行為に対する価格は、医療行為ごとに決められた点数を基に「1点=10円」として計算されます。診療報酬の点数は2年に一度見直しがされます。

医療機関が対価を増やしていくには、診療報酬の動向に自分の医療の動向を合わせていく必要があります。つまり、医療の方向性は診療報酬がおおまかな方向性になります。下記は、2022年度診療報酬改定の基本方針の案です。

このように2年に一回医療業界は、医療の方向性を診療報酬で決定します。診療報酬について詳しく知りたい方は、GemMedがおすすめです。

つまり医療においての抽象とは、診療報酬にあります。

医療においての具体とは

いわずもがな医療においての具体とは、病院やクリニック、リハビリセンター、在宅医療、地域包括センターといった現場です。細谷さんの「具体と抽象」のように、具体とは、目の前にあることやもののためわかりやすいです。

そのため、医療においての具体は理解しやすいと思うのでこのくらいにします。

具体と抽象を行き来した医療とは。

医療の現場では、おおくの課題を抱えていますが、上記で上げた抽象化した医療である診療報酬を目標に、具体に落とし込んでいく必要があります。

2)の安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進の中の、「業務効率化に資するICTの利活用の推進」を例として考えていきます。

医師の働き方に関して、厚生労働省のデータでは、週に50−60時間も超過して働いています。

厚生労働省 医師の働き方改革に関する検討会より

医師の業務は、問診、診察、検査など多岐にわたります。この解決策に対して、株式会社Ubieでは、AIを用いた問診をおこなっています。(参考記事)問診をAIに任せることで、業務改善をしています。医療の抽象化である診療報酬をもとに、具体的にAIを用いて医療を変えていくことが具体と抽象を行き来した医療となります。

まとめ

具体の医療のみで働いているひとには抽象の医療は見えないです。抽象の医療は、シンプルイズ・ベストの医療です。そのため、実際の医療では、具体的ではないため行動できない可能性があります。抽象と具体を行き来してちょうどよく医療を変えていく必要があります。

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