医療の概要

医療の概要について学んでいきます。今までの医療を振り返りながら、テクノロジーの進歩によって医療がどのように変化していくかの概要になります。詳しいことはそれぞれの章にリンクしておくのでそちらで確認してください。

まずは、医療の分野ではなく視野を広げて産業の変化についておさらいします。

「第4次産業革命」とは

これからの産業は、「第4次産業革命」という変化がおきると予想されています。「第4次産業革命」とは、AIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用をし、新たな経済価値を生み出すことができる産業のことを指します。物がインターネットつながるIoT、超高速通信技術の5G。これらによって、交通、気象、健康状況などの様々な情報がデータ化され、ネットワークでつなげ、それを解析・利用することで価値を生み出すことができます。ロボットの活用は、従来人間によって行われてきた労働の代替や補助まで可能になっていいます。厚生労働省は第4次産業革命のインパクトについてまとめており(参考)、あらゆる産業はこれから大きな変化をしていくことになります。「第4次産業革命」のポイントは、「個別化」「効率化」「分散化」の3つがポイントになってきます。

「個別化」、「効率化」、「分散化」。

「個別化」について

いままでの産業は、大量生産・画一的サービスの提供が行われていました。データを活用することで、個々にカスタマイズされた生産とサービス提供が可能になります。例として、広告があります。今までは、TVの広告では、相手の年齢・性別・視聴履歴を大幅に設定し、広告を流しています。データを活用した広告として、ユーチューブの広告では、年齢・性別・視聴履歴・時間帯など様々なデータを集め分析し個々の視聴者に広告を流しています。このように、画一的から個別に変化しています。データ活用によって「個別化」がキーになってきます。

「効率化」について

この「効率化」もデータを活用することで、作業のボトルネックになっている部分を発見することができ、業務効率化に結びつける事ができます。また、インターネット技術によってサービスの利用者と提供者をすばやくマッチングさせ、保有する資産を提供し、既に存在している資源・資産の効率的な活用ができます。保有する住宅の空き部屋等を活用して宿泊サービスを提供する民泊サービス「エアビー」や、個人の所有するモノ(衣服・車等)を利用する「タイムズカーシェアリング」や、個人の持つ専門的なスキルを空き時間に提供するサービス「ココナラ」等、様々なサービスが登場しています。

「分散化」について

「分散化」は、場所や時間にとらわれることなくサービスを提供することができるになる変化を指します。インターネット技術によって、情報が繋がり、場所にとらわれずとも連携が可能になりました。例えば、エンタメ産業。映画は、DVDを借りてきて、テレビで鑑賞していましたが、ネットフリックスのようなサービスによって映画がDVDから通信という物理的な制限がなくなり、場所、時間にとらわれることなく提供可能になりました。脱物質化・連携によって場所・時間は自由にサービスを提供することが可能になりました。

「医療の転換期」

次は、視野を絞り医療の転換期について考えていきたいと思います。「医療の転換期」。これは「時間の転換期」「場所の転換期」「主役の転換期」の3つが大きな転換になると思います。

今までの医療

 日本の医療の歴史は、1960年第に国民健康保険制度が実現し、現行の医療体制が基礎ができました。1980年代高齢化が懸念され老人保健法の制定や高齢者保険福祉の10年計画であるゴールドプランが策定され現行の介護施策が進み、2000年代はインターネットの広がりとともに医療のICTが進みました。今までの医療は医療・保険制度の基礎、そしてインターネットによるICTによって医療転換が起きてきました。これまでの医療をまとめると、「現状からの治療」、「病院完結型」、「医者中心」がキーワードだと思います。そして、これからはAIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により「医療の転換期」がおこると予想されています。

これからの医療

これからの医療は、どういった形を目指すべきなのか?

厚生労働省は、2015年に「保健医療2035提言書」のように未来の医療のあるべき形について語っています。国としての方向性、政策、必要な人材を知りたい方はぜひ一読をおすすめいたします。このサイトでは、様々な情報サイトや数10冊ほどを本に読んで私がまとめたもの未来の医療の概要について説明します。

「医療の転換期」は、「時間の転換期」「場所の転換期「主役の転換期」の3つが大きな転換になります。

上記で述べたように、AIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により、第4次産業革命が起きています。第4次産業革命のキーワードは、「個別化」、「効率化」、「分散化」の3つです。AIにより多大なデータを用いて患者の未来を予測することがで切るようになります。つまり、「未来を予測した治療」が可能になります。

 また、患者さん1人1人が個人の健康情報を持つこと(PHR)で、自分で健康情報を管理することができます。自分で健康情報を管理することで、自分の生涯の健康情報を把握し、自分で医療を選択することができます。「医者中心」で治療していく医療から、自分の生き方を考えて医療を選択する「患者中心」の医療に変化していきます。

 そして、インターネットによって個々の患者さんが地域にあるクリニック・介護施設、運動施設とつながることで、地域で患者さんをみることができます。「病院完結型」から「地域包括型」の医療へと変化していきます。

医療は技術革新の「個別化」「効率化」「分散化」3つの特徴によって、「1人1人の患者さんが主役になりつつ、好きな場所と時間で自分が望む医療を受けれる」ように変化していきます。

  1. 「現状からの治療」→「未来を予測した治療」=時間の転換期
  2. 「病院完結型」→「地域包括型」      =場所の転換期
  3. 「医者中心」→「患者中心」        =主役の転換期

「1人1人の患者さんが主役になりつつ、好きな場所と時間で自分が望む医療を受ける」は、当たり前のように聞こえて実現できないのが現状です。

例に、病院やクリニックごとに異なる検査結果や既往歴など医療情報を保持し、共有がなされていなく、受診の度に、検査や既往歴の情報を病院・クリニックに伝えなければなりませんでした。患者さんは、場所を変化すると、自分の健康情報を何度も伝えるという「場所の制限」がかかっていました。

課題は、多く残されているのが現状

日本は、課題先進国とされており、課題が多く残っています。しかし、これは一つのチャンスでもあります。各国の未来に来るであろう課題を乗り越えることで後々、解決方法を提供できる側になることができます。前例がなく課題も多く積まれた状況で厳しい状況かもしれません。しかし、多くの課題を乗り越えて、「1人1人の患者さんが主役になりつつ、好きな場所と時間で自分が望む医療を受けることができます。AIやロボット、ビッグデータといった目標を実現するための手段は多くあります。また、IT技術だけではなく、「人」が重要になってきます。IT技術のみでは、物事の意味を考える事ができません。「人」が、物事の意味を考えて、目標実現を可能とします。私もその一助になればと思っております。

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