医療の転換期〜場所について〜

医療の概要

読んでいただきありがとうございます。看護師をやっておりますヤモリンです。今回のテーマは、「医療の転換期〜場所について〜」になります。

「医療の転換期」をまとめると、これからはAIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により「医療の転換期」がおこるとされていると述べました。この「医療の転換期」には、「時間の転換期」「場所の転換期」「主役の転換期」の3つが大きな転換になると考えています。今回は「場所の転換期」について考えていきます。

  1. 医療における場所
  2. 変化による医療の転換

1,医療における場所

「場所の転換期」。今までの医療は、「病気にかかったら病院に受診して、治療してもらう」というのが主体でした。

図で考えてみると、

スクリーンショット 2021-05-04 7.54.26

 治療をするという病院があってそれを目的に患者がそこに集まるという構造。今までの治療は「中央集権型治療」でした。インターネットなどの通信技術による技術進歩によってこの「中央集権型治療」から「分散型治療」に変わりつつあります。この「分散型治療」を図で考えてみると、

スクリーンショット 2021-05-04 18.26.24

 いろいろ省略している部分はありますが概ねこのようなイメージになると思います。ここで伝えたいのは、医療が病院主体ではなく、患者自身とその周りの環境そのものも医療となり診療所、ジム、施設、街の環境までもが主体的に医療に参加できるということです。プレイヤーが増え、医療の場所も多くなってきます。

 この流れは、ショッピングや放送業界にもあり、いままでは買い物をするためにショッピングモールに行っていましたが、現在は楽天などのECサイトで買い物は済ますことはできます。

 このように、経済・政治などあらゆるものやことが「中央集権型」ではなく「分散型」に変化していっています。この分散型医療に変化するとはどういうことか次の章で見ていきます。

2,場所の変化による医療の転換

 場所の変化による医療の転換とは、「医療が病院主体ではなく、患者自身とその周りの環境そのものも医療となり診療所、ジム、施設、街の環境までもが主体的に医療に参加でき、医療が日常に溶け込むこと」です。

 場所が制限されないことで、今まで医療でのプレイヤーではなかった企業がプレイヤーになっていき、医療が関わる領域が広くなってきています。コロナ感染症によって促進されたオンライン診療は、「分散型医療」のいい例であり、地域で暮らしている患者さんを病院という場所は関係なく診察できるようになりました。

 例にアップルが積極的にヘルスケア領域に参加しています。ヘルスケアアプリでは、アクティビティ、睡眠、健康に関する情報をアプリに集約できます。さらにアップルウォッチと連携すれば、血圧や心拍数などの生体データも保存でき、そのデータを用いて健康促進していくことができます。心電図アプリは、管理医療機器として厚生労働省から承認も受けています。このように日常に医療が溶け込んでいきます。 

 テック企業だけではなく既存のプレイヤーにも変化が起きています。厚生労働省による医療関連の施設数の調査結果と全国訪問看護事業協会による訪問看護施設の数を見てみると、

スクリーンショット 2021-05-04 18.35.03
スクリーンショット 2021-05-04 18.37.35

「病院の数は減っていき、診療所が増加していること」と「訪問看護施設の増加」していることがわかります。このように施設別でみても「中央集権型」の役割を担う施設数が減少しており、「分散型」の役割を担う施設数が増加していることがわかります。

 「場所の制限」がなくなることでこれまで考えてもいなかった医療の形が生まれてくる可能性が高いです。制限がなくなることで、多くのプレイヤーが増え、身体的、精神的、社会的に安寧な状態に近づけるような医療が提供が可能となってくるでしょう。

 ここまでご拝読ありまがとうございました。まだまだ勉強不足だと思うので、誤っている部分がありましたら指摘してくださると幸いです。次回は「主役の転換期」について考えたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました