日本の医療の課題はなにか。

医療の概要

「人口動態」。

近代医療のおかげで、若年でなくなる方が少なくなり、人生100年時代とも呼ばれる時代がやってきました。人生が100年に変わるとともに変化するものが、「人口動態」です。人口動態とは、ある一定の期間における人口の変動のことです。この人口動態がどのように医療の課題に影響するのかを見ていきます。

急激な人口減少

1945年の終戦時、日本の人口は、7200万人程度。1967年に1億人を越しました。2008年には、人口がピークになり1億2808人になりました。2008年までの日本の人口は増加していました。しかし、2008年以降の日本の人口は、減少しています。さらに、その減少スピードは急激です。2020年日本の総人口は1億2,622万7,000人。ピークの2008年と比較すると180万人も減少しています。また、2008年から約50年後の2060年には人口が4000万人ほど減少し、8674万人になると推測されています。日本の人口は歴史の中でも類をみない水準の人口減少を経験することとなります。

急激な高齢化

課題は人口減少だけではなく、同時に急激な高齢化が進んでいることも課題です。高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった2015年に3392万人となります。そのまま増加して2030年には、3865万人に達すると予想されます。高齢者人口はその後も増加をし、2042年をピークに減少に転じると予想されています。生産年齢人口(65歳以上の高齢者人口と、15歳から64歳までの現役世代の比率)は、2030年時点で高齢者1人を現役世代1.8人で支えていく必要があります。

ただこの高齢化は、日本全体で進んでいくわけではなく、地域差があります。これから高齢化が進むのは、若い世代が比較的多く住む地域です。都道府県別の65歳以上の高齢者増加数をみると、上位9県で全体の増加の約60%を占めるとされています。これからの高齢化は、上位9都府県が中心となって引き起こされます。他の地域では、高齢化は比較的穏やか、もしくは横ばいになり今の人口比率と大きく変わらない可能性もあります。ただ高齢化という課題をとっても地域差があり、解決方法は、千差万別にある状態となっています。医療資源に関していえば、時期と地域により医療資源の受給量が異なり、最適解をその都度見つけていくことが重要となってきます。

図1-1-2 高齢化の推移と将来推計
出典:内閣府 高齢化の減少と将来像 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html

ただここで気をつけたいのが高齢化時代が課題なのではないことです。本当の課題は、高齢化によって引き起こされる「経済規模の縮小」、「社会保障制度の財政の持続可能性」、「生活を蝕む疾患の増加」があります。現時点で、高齢化問題では、高齢化自体にアプローチする解決方法ではなく、高齢化に付随する課題に対してアプローチしていくことが効果的です。メドレーのように医療介護分野の人材プラットフォームを展開し、高齢化に付随する人材不足にアプローチしています。

P.S アメリカのテック企業は、高齢化自体を疾患とみなし、高齢化に対してアプローチしいており、とてもユニークです。

社会保障費の増大

高齢化の影響により、医療費は増加しています。医療費だけではなく、年金や福祉を含めた社会保障給付費も同様に年々増加を続けています。2000 年度の 78.4 兆円から2020年には126.8兆円となっています。社会保障費は、年金53%、医療費32%、福祉20%の割合です。今後高齢者の増加に伴い、高齢者関係の給付費は増加し続けると予想されています。

まとめ

日本の人口動態の特徴としては、高齢者が多く、子供が少ないこと。さらに高齢者は、急激な速度で多くなることが特徴です。この人口動態がよって引き起こされる課題は大きく3つあります。

1,社会保障制度と財政の持続可能性

2、経済規模の縮小

3,理想の子供の数を持てない

があります。私達は、課題先進国であり、世界から注目されています。この課題を解決することは、これからの世界の手本にもなり、幸福な高齢社会の実現にも繋がります。

参考:内閣府 人口・経済・地域社会の将来像

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